「行動するのが、めんどくさい」をなくす方法

本表紙 books

夢や目標を達成するために、行動力は一番必要なものです。その行動をじゃまするのが「めんどくさい」という感情です。

「めんどくさい」がどうやって生まれるのか、どう対処していくかを書かれた本を紹介します。

参考 鶴田豊和「めんどくさい」がなくなる本 フォレスト出版

この本には行動力をあげるのに必要なのは、やるきやモチベーションではなく、

パッション(情熱)ミッション(人生の目的)だと書かれています。

なぜ「行動するのが、めんどくさい」が起こるのか 

まず「めんどくさい」の発生のメカニズムを探っていきます。

【めんどくさい発生のメカニズム】
「やらなきゃ」と思う → いろいろと考えてしまう → 「めんどくさい」と感じる

人は、何かをやらなきゃいけないと思うと、「めんどくさい」と感じやすくなります。

そして、頭でいろいろと考えれば考えるほど、さらにめんどくさいと感じるようになるという流れです。

例えば、掃除をしなくちゃと考えます。「掃除してもすぐ散らかるし」「掃除道具買いに行かないと」「他にもやることあるな」などど考えているうちにめんどくさいと感じてしまいます。

人は、やりたくない理由を考えるのが得意なんだと実感します。

「〜しなければならない」というのは義務であり、一般的にひとは、できるだけ義務を負いたくないわけです。

「行動するのが、めんどくさい」がなくなる4つの原則

【めんどくさい発生のメカニズム】に対してアプローチしていきます。

1つめの原則 「やらなきゃいけないこと」を減らす

普段の生活の中で、できる限り、やらなきゃいけないことを減らします。次の3ステップをやっていきます。

①「めんどくさい」と思ったことを紙に書く

まず、自分がめんどくさいと感じていることの把握をします。

なにかめんどくさいと思ったら、それを紙に書くようにします。自分の考えを紙に書くと、その考えが頭に浮かびにくくなるので、頭の中がスッキリします。

ネガティブな考えが浮かんできたときほど、紙に書くといいわけです。

ネガティブな考えにふたをしようとすると、しょっちゅう、そうした考えが頭に浮かぶようになります。ネガティブな考えは、注目してほしいという特徴を持っているので、はっきりと認めてあげないと、自分の中でどんどん膨らんでいきます。

これは、「ゼロ秒思考」という別の本でも紹介されていました。紙に書くという方法で気持ちを発散させる感覚です。

②自分に質問する

次に書いたことに対して、自分は本当にこれをする必要があるのかと聞きます。

まわりや世間に合わせていないか、義務感で仕方なくやっていないか。

自分の生き方を決めるのは、自分です。自分のパッション、心で判断しましょう。

どうしても迷うときは、自分が尊敬する人をイメージして、その人から指示をされたと考えて、気分がいい方を選びましょう。

③「自分はやらない」という選択をする

最後によくよく考えた結果、自分がやらなくてもいいと思えたなら、やらないという選択をしましょう。

自分のパッションや望む結果が明確になっていると、それ以外のことに対して、自然と「NO」と言えるようになります。

適材適所、自分がやりたくないことをやりたい人間もいるのです。

やりたくないことをやっている時間はないのです。人生は短いのだから、自分がやりたいことにフルコミットすることで望んだ未来をつかめるのです。

2つめの原則 「やらなきゃ」と思わないようになる

「やらなきゃ」という考えを「やりたい」とか「やってもいい」というふうに変えることができれば、「めんどくさい」という気持ちがなくなります。

ものごとに対する考え方が変えるということです。義務感ではなく、自分の意志で動いてるんだという気持ちが大切だと思います。

自由な心を取り戻す

いつから「〜しなきゃ」と思うようになったのか、それは学校など集団生活を送るようになってからです。集団生活を円滑に送っていく上でルールを守ることをよく先生から言われたと思います。

会社員になってからも任された仕事をしなければ、と思ってしまっています。しかし、仕事を選んだのは自分自身ですし、最初は「その仕事をしたい」と思っていたはずです。いつのまにか義務に変わっているのです。これは、ジェネラリスト、会社員を育てる日本の教育の弊害のひとつかもしれません。

あなたが今「〜しなきゃ」と思っていることは、すべてあなたの頭の中の幻想です。実際、この世の中には、「〜しなきゃいけないこと」など存在しません。あなたがそう思い込んでいるだけです。

「やらなきゃ」の2つの置き換え

「〜やらなきゃ」を「〜する必要はない」に置き換え、その理由を挙げる。
そのあと、「〜やらなきゃ」を「〜やりたい」に置き換え、その理由を挙げる。

例 置き換え1 英語の勉強をやらなきゃ→英語の勉強をする必要はない

理由 ここは日本だから英語ができなくても生きていける、テストで点がとれなくてもすぐに困らない

置き換え2 英語の勉強をやらなきゃ→えいごの勉強をやりたい

理由 将来、海外で仕事がしたい、テストの点数をとって志望校に行きたい

自分の考えを吐き出すことで、本当に自分にとって必要なことが見えてきます。何度も練習してみましょう。

3つめの原則 「やらなきゃ」と思っても、いろいろと考えない

めんどくさいにつながる考え方を変えましょう。

まず、「めんどくさい」を引き起こす考えを以下に示します。

・考えることはいいことだ
・効率的にやりたい
・最初から良い結果を出したい
・選択肢は多いほうがいい
・できなかった、それは私の意志が弱いから

どれもぱっと見いいように思えますが、めんどくさいを引き起こしてしまうのです。

考えすぎる人ほど、「めんどくさい」が湧き出る→「考えない力」の鍛え方

人は1日に約6万回考え、そのうち95%は前日または前々日と同じことを考え、80%はネガティブな考えだと言われています。

また、人はポジティブなことよりも、ネガティブなことのほうが、強烈に記憶に残りやすいそうです。

頭がネガティブな考えに支配され、身動きがとれなくなってしまいます。

頭を空っぽにするためにおすすめされているのが、「ネーミング・ウォーク」です。散歩をしながら目に見えるものにテキトーな名前をつけていくいうシンプルなものです。

このネーミング・ウォークをすると考えが浮かんでこなくなり、深いリラックス効果が得られるそうです。

「効率性」より「継続性」を重視する

「効率的にやりたい」という考えがあると、行動する前に、なるべく多くの情報を集めてからでないと行動できないと思ってしまいます。人はなるべくラクをして身につけたいと思う生き物です。

大事なのは、効率性よりも継続性のしやすさです。

ある程度効率的なやり方が見つかったら、とりあえず簡単なことから始めてみる、「見切り発車」がおすすめです。最初の1歩を踏み出すことで、なんだかんだ続けていくことになることが多いです。

まずは失敗を目指す(最初は質より量)

人は最初から良い結果を出したいと思う生き物ですが、最初から成功する人はいません。

何事も、初めてやるときが一番エネルギーを使うので、あまり考えすぎず始めてみることが大切です。

動きながら試行錯誤していけばいいのです。

行動する前に、集めていい情報、集めてはいけない情報

人は、選択肢が多いと行動しづらくなります。行動するために情報収集をすると思いますが、今すぐ行動につながりそうな情報だけ集めるようにしましょう。ニュースはネガティブな情報が多いので見ないようにしましょう。

ネガティブな情報に接すれば接するほど、ネガティブな考えや感情が生じやすくなります。

最初は誰でもできなくて当たり前

なにか行動ができなかったら、つい自分を攻めてしまうことがあります。

しかし、夢や目標の実現に向かって進んでいくのに紆余曲折は当たり前です。ときには立ち止まったりしながらも進み続けていくことが大切です。

4つ目の原則 工夫して、とにかく行動する

行動を起こすための工夫が紹介されています。その工夫の中で自分がなるほどと思ったものをとりあげます。

☆初期状態維持の法則
小さく始める
☆インテンション(意図)をセットする
☆アクションリストにすでにやったことを入れる
☆人の助けを借りる、人を巻き込む
自身を取り戻させてくれるものをまわりに置く
好きなことと関連付ける
客観的な視点で、実際やることを書き出す
考えをすべて紙に書き出す
「どうやって楽しみながらやるか」を考える

初期状態維持の法則

人は現状を維持したい生き物です。初期状態を変えるのには、ものすごく心理的な抵抗があります。

その初期状態維持の原則を利用します。朝ランニングしたいのなら、走りに行く格好でのまま寝る、家に帰って勉強したいならノート参考書を開きっぱなしにしておくなど。

すぐ行動に移せる状態にしておくという工夫ができます。

インテンション(意図)をセットする

目的を明確にすることで、その目的を達成しようと行動していきます。

以前、行動するための3つのパワーについて指導を受けたことがあります。

3つのパワーとは、「意志」、「習慣」、「未来の想像」です。

意志は、短期的には行動力を高めますが、持続力はありません。

習慣は、持続性が高いですが、その第一歩が大変です。

未来の想像は、将来こうなってやるぞというなりたい自分をイメージすることで、その目標にむかって努力してけるというものです。

自分の目的、目標を具体的に想像することで、行動力は高まります。

アクションリストにすでにやったことを入れる

アクションリストとは、一般的によく使われている「その日に行うこと」を箇条書きした、毎日の行動リストです。すでに完了していることを行動リストに書くことで、一番大変な最初の1歩を踏み出しているかのように感じるそうです。

これは、自分自身やってみようと思いました。

人の助けを借りる 人を巻き込む

適材適所という言葉があるように、自分が苦手なことを得意な人に任せることも一つの手段です。

また、一人では億劫なことも人と一緒だったらできてしまうこともあります。

私は、勉強しようと思っても家ではだらけてしまいますが、カフェなど人がいるところでは勉強がはかどります。これは、カフェにいる人を勝手に巻き込んでいるといえるのではないかと思います。

SNSを活用して同じ目標をもっている人と交流することも行動力のさらなる加速につながるかもしれません。

まとめ

・自分がめんどくさいと思っていることを把握する

→本当に自分がやらないといけないのか考える、やらないという選択肢もあり

・義務を感じないようにする

→自分の意志で行動しているんだという感覚をもつ

・あまりいろいろと考えすぎない

→見切り発車で行動して、動きながら考える

・心理的なテクニックを利用する

→なりたい未来を想像して行動を継続する、ときには人の助けを借りる

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