だれもがみな幸せになりたいと願っていると思います。
鶴田豊和、「「めんどくさい」がなくなる本」、フォレスト出版、2015年11月
上記の書籍の第6章を参考に、幸せになるためのポイントを紹介していきます。
自分にとっての「幸せ」を明確にする
自分にとって幸せとは何かというのは、人それぞれ違います。だからこそ、「自分にとっての幸せ」を明確にする必要があります。「自分にとっての幸せ」を明確にすればするほど、明確な幸せが手に入るし、手に入ったかどうかが判断できます。
「幸せ」の4つの種類
筆者が定義している4つの幸せを紹介します。
- 「ポジティブな動的感情」・・・楽しい、うれしい、おいしいなど
- 「フロー状態」・・・何かに没頭している、夢中になっている状態
- 「自分の行っていることに、意味や意義を感じている」・・・人生の目的に沿った生き方をしている
- 「ポジティブな静的感情」・・・心の平安や穏やかさ
ポジティブな動的感情の負の側面
1つ目の「ポジティブな動的感情」には負の側面があります。
おいしい、楽しい、うれしいなどのポジティブな動的感情を感じているときは幸せです。しかし、そうした気持ちは、瞬間的であり、かつ、それに慣れてしまうと、幸せを感じにくくなります。
家賃5万円の家から、家賃10万円の家に引っ越したらすごく幸せを感じますが、すぐ慣れてしまいます。1000円のランチを最初に食べたときの幸せは大きいですが、ずっと食べていれば大きな感動はなくなると思います。それぞれ家賃が安い家に引っ越す、安い値段のランチにすることで不幸せを感じるでしょう。
豊かになればなるほど、幸せを感じるためのハードルが上がり、不幸せになるためのハードルが下がります。
多くの人は、一度、ある程度の豊かさを経験すると、その豊かさを手放すことが恐ろしくなります。
この幸せは、相対的なものなので、ずっと幸せであろうとするには不向きなものかなと思います。
今すく幸せになる6つのポイント
4つの幸せのなかでおすすめされているのが「ポジティブな静的感情」であり、心の平安を日常に感じることを土台にして、あらゆる幸せを味わおうというものです。
「今、目の前にある幸せを味わうこと」は、今感じていること、やっていること、目の前にあることに集中することです。
以下6つの重要なポイントです。
①感謝を味わう
「感謝を味わう」とは、ありがとうというポジティブな感情を全身で感じることだと思います。
「感謝を味わう公式」を使って感謝を味わう習慣を身につけましょう。
感謝を味わう公式 ありがとう + 〜(人・モノ・コト) + 理由(〜してくれて、〜だから) + 本当にありがとう
一番最初の「ありがとう」が大事で、これによって感謝の対象がでてきやすくなります。
私達は、目の前に起こっていることやすでに持っていることを当たり前と思いがちで、感謝を忘れがちな生き物です。当たり前のことが、そうではないことに気づくだけで、人は今すぐ幸せになれます。
感謝の達人は「〜してくれて、ありがとう」という表現を、無意識に使っているのです。
②幸せをかみしめる
幸せをかみしめるとは、何かをしているときは、そのやっていることに集中することです。ごはんを食べるときは、ごはんに集中。音楽を聴くときは、音楽を聴くことに集中。人と過ごすときは、目の前の相手に集中します。
逆に、今やっていることに集中していないときは、頭の中で何かを考えています。
人は、今この瞬間について考えることはできないのです。なんとなく考えていることは80%以上ネガティブなことで、過去の痛みや未来の不安などです。
幸せを感じるためには、目の前のことやものに集中するようにしましょう。
③最近良かったことを意識する
筆者の習慣として、家族で夕飯を食べるときに、今日あった良かったことを3つずつ話して共有するそうです。自分が経験したうれしかったことを、改めて人に話すことで、そのときのうれしかった感情を思い起こすことになります。つまり経験したうれしかったことを人に話すことで「幸せが2倍になる」のです。
人は、ポジティブな出来事よりもネガティブな出来事のほうが強く記憶に残るため、良かったことを意識する習慣が必要です。
④パッションを生きる
パッションとは、自分が情熱を傾けている対象です。パッションに向かって行動していくと、すぐに幸せになるだけでなく、自分の望む結果に向かって進んでいけます。
パッションを生きていると、自分のビジョンを実現するのに必要な情報やチャンスが自然と集まります。自分が放っている幸せのワクワクエネルギーがそうした幸運を引き寄せるからです。
⑤何も考えない時間を増やす
考えることは悪いことだと思っていいです。人の性質上、ネガティブなことのほうが印象に残るため、「なんとなくの思考」の80%以上がネガティブなことになります。
考えないトレーニングとして、以前紹介したネーミングウォークや五感に集中するようにしましょう。
⑥フローを体験する
フローとは、何かに夢中になっていて、時間の感覚がなくなってしまう状態です。
これは、改めてまとめようと思います。
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